股関節の形を直す手術は、20~60歳くらいの人が対象で、股関節の変形を直し、股関節を安定させるのが目的です。
全身麻酔をし、骨盤の横辺りの皮膚を縦に10~15㎝ほど切開します。
基本的には骨盤側と大腿骨側のどちらかの手術なのですが、まれに両方一度に行う場合もあります。
①股関節が変形し、臼蓋のかぶりが浅くなっている場合
骨盤を切って横にずらし、大腿骨頭を覆うように臼蓋を補います。
②臼蓋が浅く、大腿骨が完全にはまっていない場合
臼蓋の一部をくりぬき、ずらして大腿骨頭が関節軟骨で覆われるようにします。
③臼蓋形成不全によって臼蓋が足りない場合
骨盤の一部から切除した骨を臼蓋に移植します。
④大腿骨の角度が異常な場合
大腿骨を切って角度を調節し、金属製のプレートで固定。
切った部分に骨盤の一部を移植することもあります。
手術は平均1時間半~2時間。一般的な入院期間は1~2ヶ月です。